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院長ブログBlog

新型コロナ

新型コロナウイルスに対する考え方、そろそろ切り替えませんか?

「新型コロナウイルス」という言葉を耳にするようになってもう5か月です。特に今年の3月頃からは経済的なダメージも顕著になり、はや3か月が経ちます。
緊急事態宣言も何とか解除されたと思ったら、「北九州で第二波到来」や「東京アラート発動」などと、予想されていたことではあるものの、日本経済としてはダメージが広がる一方です。GDPの20%減なんて、今後誰もが経験することのないだろう事態ではないでしょうか。大多数の企業、飲食店、個人事業主の方々にとってはもうさすがに限界を通り越している状況だと思いますし、先行きにも不安しかないと思います。

 

そこで、提言です。
みなさん、「新型コロナウイルス」に対して、そろそろ考え方を切り替えませんか。

 

私は医師という職業柄、不特定多数の方と接し、ありとあらゆる業種の方や様々な環境下に置かれている方々とお話をする機会があります。そして、当院を受診して下さる患者さんと日々、いろいろなお話をするのですが、最近はやはり新型コロナウイルスの影響を大きく受けて大変な状況であるという現状をお聞きすることが多く、心が痛くなることが多いです。
この新型コロナウイルスが早く収束しないと世の中が崩壊するのではと日々感じています。

 

そこで、冒頭の提言になるのです。今からの述べる意見に関しては、勿論異論のある方もいるでしょうし、私自身もこの考え方が正しいかどうかは分かりません。ただ、私一個人の見解としては、日本の崩壊を防ぐには、多くの日本人がもう新型コロナウイルスに対する考え方を変えるべきタイミングだと思うのです。

 

現時点での日本国内における新型コロナウイルスによる死者数が他国より桁違いに少ないことを見れば、新型コロナウイルス第一波時の日本国内での対策は間違いではなかったと考えて良いのではないかと思います。
そして現在、もう第二波に入っているものと私は考えていますが、今後、死亡者数を減らし、一日でも早く収束させるために、また第一波の時と同じように、クラスター対策を徹底し、経済を止めてでも企業や飲食店などに休業してもらう、という対策は、最善だとしても現実的にはかなり難しいですよね。

 

では、どうすれば良いのか?
そこで、毎年流行がくるインフルエンザでの対応を思い出してみてください。
例えば、会社の同僚がインフルエンザに罹った場合、その本人は基本的に会社を休むはずです。しかし、会社は休業するなんてことはないですよね。
それに対して、今回の新型コロナウイルスに関してはどうでしょうか。
現時点では、会社の誰かが罹ったら、その本人や濃厚接触者が休むだけでは済まず、会社自体がしばらく休業することになるというのが当然かのような風潮があるように思います。

 

勿論、新型コロナウイルスはインフルエンザとは比較にならないほど厄介なウイルスですし、怖いウイルスであることは承知しています。
ただ、今後も感染の蔓延に伴い、多くの企業、病院、介護施設などでクラスターが発生すると予想されます。そしてその際にこの風潮が続いていると、仮に大企業で感染者が発生し、その企業が休業した場合、当然その取引先や下請けの会社にも大きな影響が出ます。そういったことが多くの企業で起これば、結局は経済をほとんど止めているも同然になってしまうのではないでしょうか。

 

そして、もう一つ。
今後も今まで同様にあらゆるものを対象に、徹底して、クラスター探しを行うべきなのでしょうか。
勿論、病院では院内感染のリスクがあるし、介護施設では高齢者が多く死亡者数増加のリスクが高いため、クラスターを見つけ対策することは今後も必要かとは思いますが、それ以外の組織や集団では今までのような徹底したクラスター探しはする必要はないのでは、と私は思います。(感染者が爆発的に増えていくようなことがあれば、クラスター探しを再び徹底することも必要になる可能性もありますが。)
実は、この提案をするには理由があります。第一波を振り返った際、今後キーになる重要なことが分かってきました。それは、PCR陽性でも無症状の人はあまり感染力が強くないのでは、ということです。勿論、感染力がないという根拠もないので注意は必要ですが、手洗い、消毒、マスク装着、ソーシャルディスタンスなどの現在の感染対策の徹底によって、無症状の感染者からの他人への感染はある程度防ぐことができるかもしれないということなのです。

 

以上の話から、結局私が何を言いたいか、というと、極端かもしれませんが、これからは新型コロナウイルスもインフルエンザの時と同じような感覚に切り替え、病院や介護施設以外では過剰なクラスター探しや大規模での休業をしない、という方針にした方が良いのではということです。

 

政府や各自治体のリーダーも日々フル回転で様々な対策を考え、奮闘して下さっているとは思います。良かれと思った対策が結果的に失敗に繋がることもあると思いますが、まだまだ未知なウイルスによって起こった異例の事態であり、誰もがtry and errorで対策をせざるを得ない状況だと思います。
私自身が発信したこの考えも正しいか分かりませんが、これも一意見と参考までに受けとめて頂ければと思います。
この前代未聞の事態は、日々注意深く状況を見ていきながら柔軟に考え方を変えていくしかないのですから。

 

最後に、当院では6月より新型コロナウイルスの抗体検査を開始することとしました。
当院で行う抗体検査は、精度が低いと問題視されている簡易検査キットでの検査ではなく、専門検査機関に提出し専用装置で判定する抗体検査です。
新型コロナウイルスの抗体検査の動向に関しても近日中に情報をアップデートする予定です。以前のブログでもお伝えしましたが、やはり今後はこの抗体検査が収束の目安の重要な手がかりになってくると思います。
抗体検査をご希望の方は当院までご連絡ください。

 

未だ先の見えない新型コロナウイルス。みなさんが安心出来る日々が戻ってくる日まで微力ながら寄り添っていきたいと思っています。ご不安なことはいつでもご相談ください。

診療時間
9:00〜13:00
14:30〜18:00

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福岡県福岡市博多区店屋町8-24 九勧呉服町ビル2階

TEL:092-291-6600

当院は「地下鉄呉服町駅1番出口すぐ」に位置します。

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